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今時の若いもんは…

こんにちは、米内です(^^)
『今時の若いもん』について考えてみようと思います。
まずは、先月お世話になった中頭病院総合内科の新里敬先生の記事をご紹介いたします。

 

『今時の若いもんは…』
 
 「今時の若いもんは…」と言うようになったら、年を取った証らしい(苦笑)。私の周りの同世代がそのフレーズを口にするのを聞いて、ついに私もその年齢に達してきたか、と嘆息した。
 
 振り返ってみると、社会に出たとき、いや、学生のときからかもしれないが、私(たち)は 「今時の若いもん」だったと思う。1960 年代前半生まれの私たちは、「新人類」とか「共通一次世代」と言われた。当時の西武ライオンズ黄金時代の中心だった工藤公康や渡辺久信らがその代表格だ。
 
 従来の慣習やしきたりにとらわれず、自分たちの持っている独自の感性や価値観を打ち出していこうともがいていたのかもしれない。ただ、従来の慣習を壊しながらも、一方では体制維持に貢献するという、微妙なバランス感覚を持って仕事をこなしていた(それは今も変わらない気がする)。その上の世代とは異なった独特の感覚を持った私たちが、「今時の若いもんは…」と言うのは、滑稽な感じがしないでもない。
 
 そもそも、「今時の若いもんは…」というフレーズは、昔から使われてきた言葉のようである。1,200年以上前に建てられた法隆寺の塔には、「最近の若者はしょうがない」という意味の落書きがあるのだとか。エジプトで発掘された紀元前2000年の遺跡の壁には、「今時の若いもんは…」と記されていたそうな。
 
 時代やその背景に関わらず、いつの世においても、年長者にとっては若者はよく理解できない存在なのだ。いつの時代でも、年長者は若年者を見て、そう言って嘆くのである。古今東西を問わず、年長者と若者たちの間にはジェネレーションギャップは存在するわけで、それをいちいち気にしてもしょうがない。
 
 私たちもまた、今の若者を見て、同じように思い、「親の顔が見てみたい」という言葉がつい口をついてしまうのである。そのときには、鏡で自分の顔を眺めてみるのがよい。そろそろ、自分の子供たちがそう言われる年代になっているのだから(「新人類ジュニア」と呼ばれているらしい)。
 
 論語の子路第十三に、次のような一節がある。「子曰く、其の身正しければ、令せずして行わる。其の身正しからざれば、令すと雖も従わず。」(孔子がいうには、上の人が正しいことをして民を率いれば、命令しなくても徳が行われるようになる。上の人が正しい行いをしていなければ、命令しても徳は行われない。)親、 上司、政治家など、誰にでも当てはまると思う。まさに、子供は親の鏡であり、部下は上司の鏡であり、研修医は指導医の鏡なのである。 “うちあたい”(あっ、それって自分のこと!…と決まりが悪い感じがしたときの島くとぅば)するのは私だけだろうか。
 
 若者は、次の新しい時代を創る、未来の立役者なのである。彼らは、その時代に見合った、新たな価値観をもたらしてくれる。おそらく、私たちがそうであったように。ならば、彼らの存在価値を認め、彼らが成長して立派に生きていけるよう支援することが、私たちに与えられた役目ではないだろうか。
 
 「今時の若いもんは…素晴らしい!」 そう言えるようになるのが、そう言ってあげられるような子供や若者を育てることが、大人になった(はずの)私たち新人類世代が背負っている大きな課題なのだ。2008 年に強い西武ライオンズを復活させ、プロ野球日本一に輝いた渡辺久信監督は、コーチ陣にこう徹底したという。「ベンチを見ながら野球する選手を作るな。」
 
 自らの足で立ち、自らの頭で考え、自らの足で歩む若者を育てたい。そう願うのは、私が渡辺監督と同世代だからか。このようなことを書くと、先輩諸氏から「今時の若いもんは、身知らずの口たたきばかりだ」と、またお叱りを受けそうである。
 
 だが、いつの時代も、きっと「今時の若いもんは、素晴らしい!」はずなのである。そうでなければ、歴史の新しいページは開かれてこなかったのだから。
 
 参照:沖縄県医師会 医師会報 2009年9月号

 

予備校講師として働いてきた中でも、少しずつ世代の変化を感じていたような気がします。
(まだ自分自身、今時の若いもん、に分類されているつもりですが。笑)

現在の世の流れを一番敏感に反応できるのが、今時の若いもんであり、
時代は常に移り変わり、その時代の状況によって最適な判断も変わってくるのでしょう。

多くの場合、若いもんが上の世代に合わせるよりも、
上の世代が今時の若いもんに合わせて、柔軟に対応していく方が、より良い結果に繋がるような気がします。

まだまだ自分が今時の若いもんですが、歳を重ねていった際、
未来の若いもんに囲まれて、若いもんたちのサポートをしていける大人になりたいですね。

 

ちょっと話は逸れますが、1988年生まれの僕達は、生まれた時にバブルが崩壊し、小学校入学年には阪神淡路大震災、
中学生の時から「ゆとり世代」と名付けられ、高校時代は履修漏れ問題で入試・卒業がバタバタ、
就職機はリーマンショックの煽りを受け、大学卒業年は東日本大震災で卒業式中止などなど。

こんな激動の中で揉まれてきたからこそ、強い世代になると勝手に思い込んでます。笑
スポーツ界や芸能界ではもうすでに活躍している同世代はたくさんいますが、
これから政治・経済・医療・化学・国際分野などなど、様々な分野で同世代の人々が活躍していくと思っています。

 

『若者は、次の新しい時代を創る、未来の立役者』
より良い日本や社会を子々孫々に引き継いでいくために、
まずは自分自身が精進しつつ、さらには自分より若い世代に何かしらの形で貢献していきたいですね。

 

さて、今日の当直も頑張ろう。笑

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